ミー&マイガール思いこみトーク

村井国夫asジョン卿

ミーマイ、見始めたらあまりに楽しかったので、気がつくと随分通ってしまいました。
かなり偏ったトークですが、よろしければお目汚しにおつきあい下さい。


言葉以上に大切なこと

ジャスパー卿、耳が遠いのはどうしてかと思ったのですが。いつも集音機をぶらさげて「えっ?」と聞き返しているでしょう。

これってもしかして、言葉の違いによる階級差別が無意味だということを表したキャラなのではないでしょうか。ミーマイは労働者階級(ビルやサリーたち)と貴族階級(ヘアフォード家やお披露目パーティーに来るような人達)が歴然と存在すること、労働者と貴族では使っている言葉が全然違うことを前提に作られています。でもビルとサリーを軸に、そんな二つの階級がひとつになるというおとぎ話のような物語です。

日本は地域による方言の違いこそあれ、イギリスのように階級社会ではないので階級によって使う言葉の発音や語彙が違うということはなじみがありません。多分、イギリス人が英語のミーマイを見る方が、日本語によるミーマイよりも深く楽しめる気がします。ビルやサリーが登場した時の言葉遣いや、お披露目パーティーに乱入したサリー達の物言い、ラストの変身したサリーの言葉やビルのののしりも、イギリスの方がもっとしっくりくると思います。

話をジャスパー卿に戻します。彼は耳が遠いため、彼にとってはサリーの言葉もマリア公爵夫人の言葉も、よく聞き取れない「音」にすぎないのではないでしょうか。下町の訛りどうこう、労働者だの貴族だのということがあまり意味がないのだと、つまりミーマイのテーマを体現したキャラクターだったのではないでしょうか。

集音機がラッパになるのは秀逸だと思います。言葉が「音」にすぎないと言っているようなものです。現に実際ジョン卿が吹いたラッパで、みんな何ごとかと集まってきましたよね。ぶっちゃけ、楽器でもいいんですよね。ビルが初登場してジャスパー卿に吹き矢攻撃を仕掛けた時も、ちゃんとビルに吹き矢の報復攻撃をしてくれたし、「スマイル」ではサリーのことを心配してくれたし(耳が遠い彼に対し、言葉ではなく「歌」と「パフォーマンス」で自分の気持ちを表したサリーも心憎いなと思います)、早い時期からビル達の理解者であったわけですが、ただの耳が遠いオモシロイおじいさんではなかったのですね。なんてよくできたキャラクターでしょう。

ここまで書いて、なんだかミーマイのステキなところ、なんだかよくわからないけれど好きなところが、ふと腑に落ちた気がしました。言葉がいかに表面的なものか、本当に大事なものは何なのか。もちろん大事なのはハートなのですが、思いやりとかやさしさをうまく表現するのは難しいことだから、我々は苦労します。

ジャスパー卿のために、耳が遠くてもよくわかるように、歌とパフォーマンスで「スマイル」を歌ってくれたサリーの優しさが私は好きだし、ビルが自分をあきらめてくれるように、わざとランベス風のドレスで仲間とやってきたサリーの心遣いも泣けてくるし、ランベスを想ってランベス・ウォークを踊るビルと仲間達も素晴しい。ランベス・ウォークに貴族達が参加して一緒に踊ったのは、なぜでしょうか?それはビル達が暖かいハートと誇りを持っているから、そしてそれが貴族達にも伝わったから。

ランベス・ウォークが素晴しいのは、暖かいハートと誇りを持つことの大切さを、役者さん達が客席を練り歩くことで、直接観客である私達に訴えかけているからなんでしょうね。一緒に踊りたくなるのも、それに賛同する意志の現れだったんですね。(ついでに言うと、以前村井さんがお出になった「ミュージカル火の鳥」で「Song of Joy」という歌で燃えたのも同じ理由だったんだな〜)

サリーを心配してパブにやってきたり、酔っぱらってビルと一緒に踊ってしまうジョン卿も、30年想い続けてしまうほどの熱いハートの人です。この舞台では、歌やダンスの意味の大きさを考えると、「愛が世界を回してる」で踊るビルとジョン卿は、「プチ・ランベス・ウォーク」と言っていいかと思います。それから考えるとジョン卿がマリアにプロポーズするエピソードも、贅沢を言うなら歌かダンスで表して欲しかったかもしれませんね。(古傷が痛むからダンスは無理かな?)もちろん、言葉だって大事な表現手段。30年越しの彼らには、言葉でも十分想いは伝わったのです。そんなカップルがいるのもステキです。ジャッキーみたいに、言葉ではダメでひっぱたかれてわかる人がいるのもまたご愛嬌。

古典的かもしれないけれど、とても普遍的でだれにでもわかりやすいミー&マイガール。大切なのはハート。そんな当たり前で素敵なことを気づかせてくれたミーマイに感謝です!!

ミーマイあれこれ

唐沢君のインタビュー新聞記事などを読むと、かなり努力型の人なのだとわかります。ミーマイでいくつかインタビューが出ましたが、昨年暮れのロンドンでの蜷川さんの「マクベス」の時、ロンドンのホテルでもビルの山高帽の手さばきをずっと練習していたとか。村井さんが「サウンド・オブ・ミュージック」のお稽古の時、トラップ大佐が舞台で葉巻を吸う為、葉巻の扱いを普段から練習されていた(そのために葉巻にハマった)話を思い出します。無名時代から唐沢君は事務所の社長のすすめで、タップダンスやジャズダンスを習っていたそうですね。どうりでビルのタップも上手だったわけです。演技も、相手の出方を見て柔軟にリアクションするとか、他の人のアドバイスもよく受け入れているとのことですし、地道でコツコツした感じがしますね。「三文オペラ」のマック(メッキー)も見てみたいなと思っています。

村井さんファンから言わせてもらうと、「フットルース」でも「I do!」でも「オスカー」でも村井さんは踊っていらしたので、「隠していた」と言われても「???」という感じなのですが、3曲も踊っていらしたのは初めてだし、しかも東宝で帝劇で踊られたのは大きかったと思いますね。でも、ジャベールしか知らない方で今回のジョン卿がステキと思われた方は、是非他の村井さんの舞台もご覧になって欲しいです。村井さんはかなりお茶目です。かっこよさとカワイさを合わせ持ったところが魅力です。シェイクスピアやチェーホフから、フランス喜劇までおやりになります。昨年の「オスカー」なんて、めちゃくちゃ笑えるフランス喜劇でした。

ジョン卿のキャラクターの厚みって、村井さんだからこそというところがあると思います。サリーを心配する紳士的で優しいところ、マリアへの静かな大人の恋。ダンスのかわいさも、ダンディなかっこよさあってだと思います。初登場のオフホワイトのスーツのカッコよさもさることながら、マリアにプロポーズする前の上手の階段の中央での立ち姿の美しいこと!それなのに、「ま〜わる、ま〜わる」ですよ。ギャップが魅力。ランベス・ウォークで指揮の塩田さんと一緒になって客席をあおって下さったのも村井さんでした。本当にサービス精神旺盛な方です。「フットルース」のムーア牧師もハマりですが、ジョン卿もハマりです。再演で村井さんのジョン卿は絶対はずさないで欲しいです。

「イングリッシュ・ジェントルマン」って、訳詞がすごいと思いません?ものすごく辛らつな歌詞が、見事にメロディーにのっていて芸術品。「気品とかしとやかさも気高さも全くない」「受け止めようあいつの下品さを」「言葉遣いはドブネズミ」曲が綺麗なので普通に聞いてしまうけど、よくよく耳をそばだてるとすごくきついことを言っていて、驚いてしまいます。調理場で働いている人の動きも、なんだか分担されているせいか機械的で、時計の歯車みたいな、部品みたいな感じがします。メイドや給仕達をそういうふうに表現することで階級差別しているのかもしれないけれど、「仲間」のように調理場に入ってくるビルのせいで、彼らの歯車のような動きも乱れてしまうのでしょうね。でも、ものすごく辛らつな歌詞のわりに、このシーンを見ていていやな感じがあまりしないのも不思議。「最悪」「野蛮」の時の動きが面白いし、何よりビルの憎めないキャラクターのせいのような気がします。微妙なナンバーなので、バランスが難しそうだけど、とても成功していますよね。すごいです。

御先祖さまたちなんですが…左端の西村さん、鎧兜の大須賀さん、右から2番目の石山さん以外は誰が誰やらわかりません(>_<)あそこまで扮装していると判別できません。特に上手でクルクルしていた人達、動きが早すぎる!できればパンフには、この人は御先祖の誰それとか、右から何番目の人とか書いて欲しかったです。赤い服のフック船長みたいな人とか、緑の服でノッシノッシ歩いていた人とかいたけど、誰だったんだろう。御先祖さまが絵の中にいる時に、本棚がスライドして足だけ見えてタップを踏んでいたのは、あれも誰か入っていたんですよね?絵が透けて役者さんが見えたのも不思議。どういう作りになっているんでしょう。

25日に一緒に観劇した友人に言われたのですが、「ミー&マイガール」って、英語でいうと「me」は目的格なんですよね。てことは、主格はなんだろうねと。動詞も省略されていますよね。正しい文章はなんでしょう。答えはこの思い込みトークの中に隠れていると・・・いいのですが。


感想というよりも観劇日ごとにネタを書き留めたようなものですが、壊れっぷりが伝われば面白いかなと思い、まとめてみました。

 

3月 2日18:00

ミーマイ初日。でもって初観劇!

すっごく楽しかった(^O^)!!ストーリーがわかりやすくとても心の暖まるお芝居で、見終わってハッピーな気分になれるのが素晴しい!

村井さんのジョン卿はお固いお貴族様かと思いきや、しょっぱなから「弁護士におまかせ」で踊ってしまってめちゃくちゃカワイイし(村井さんは東宝では踊ったことがないので?大変貴重〜!!)、だんだんいい人と判明してきて、酔っぱらってビルと二人で踊るところはすごく幸せな気分になりました(^_^)。

2幕最初のタップダンスは涼風さんと本間さんがさすが、うまいなあという感じ。見ごたえあります。ダンスシーンが意外と多かったですね。歌はみんないい曲ですね。

1幕ラストのランベス・ウォークは圧巻。こういう、舞台と客席が一つになるような楽しいナンバーは大好き。通路寄りの席に座ったら、ぜひキャストの顔を見てエールを送ってあげましょう(^O^)。


3月 3日 13:00

ビルの台詞が若干違ったところがあったような気がしますが(ジェラルドに「ジャッキーをひっぱたけ」のところ、「下からな」と言ってた)、唐沢君の気分で変わる台詞があるみたい。

調理場の「イングリッシュ・ジェントルマン」のシーン、「最悪」「下品」のところの動きがみんなそれぞれで楽しい・・・けれど、登場人物が多すぎて目で追えないんですけど(^_^;;)。

西村さん、上手で両隣りの女性と調理器具で叩きあっていて、最後に両方からまな板で殴られて手なべで受けているのがいいですね。下手ではコックがパン生地をテーブルに叩き付けると、両隣りの人が飛び上がるのもカワイイ。最下手では大須賀さんが悩殺ポーズみたいなのをとっていて笑えました。

「その気になればできるはず」の涼風さんがスゴイ。あの手この手のセクシーポーズ、でも一番すごいのは、あのきれいなプロポーションを維持していることですね。涼風さんっておいくつでしたっけ。ビルが真っ赤なクッションを鉄アレイに見立てるところが好きです(^_^)。


3月 8日 13:00

1幕の鎧兜、去っていく時の動きが見るたび違う??今日は指揮者みたいでした。サリーとビルがテーブルの上の燭台などを両手で持っていくのって、その回ごとに手際が悪かったりよかったりします。今日はサリーが銀の食器を落として、あとで執事が拾っていました。

サリーの「もしもハートを取られたら」で泣けた(>_<)。すごく心に響いた。リプライズも切ない。宝冠を持って歌いながら冠に頬を寄せるのは、見ていてうるうるきます。レミファンとしては、2幕の銀の燭台ネタでもっと受けて欲しいな〜。ビルがパーティーの練習を公爵婦人とする時、口笛を吹いて貴族の名前を呼ぶけど、犬っぽいなと思っていたらほんとに「こっちこい」と言っていました(^_^;;)

ジョン卿。サリーの様子を見にパブに来るところ、ランベスのアパートまでやってくるところは、優しい感じがして好きです。恋については30年越しの方なので、サリーの気持ちは痛いほどわかるのね。酔っぱらってビルと踊るときの、「太陽の黒点活動の・・・ホニャララじゃないか〜?」というどもったしゃべり方がカワイイ。今日は転んだ時に右ひじをおさえていて、ビルに「痛いの?」と聞かれてだまってこっくりしていました。かわいそうに(>_<)。


3月 9日 13:00

最初に中央にある車、トランクや手荷物に解体されて運ばれていくんですね。今頃気がついてどうする(^_^;;)ジャッキーが腰掛けて帽子や首飾りを取出すのも、元は車?

1幕の鎧兜、今日はびっくりしたビルを指さして笑うように胸を手で叩きながら去りました。ランベスの友人からの手紙、「うらへ」のところ、フランス語風の読み?が楽しい(^_^)。手紙を読み終えたあとの「間」が、ビルのショックが感じられてしんみりしました。ビルが口笛を吹いてシェーリンガムを呼ぶ時、今日は「走って来い」。やっぱり犬なの?(^_^;;)ジャッキーをひっぱたけも「右だけ3回」。鎧兜と並んで回変わりネタだったのか〜?2幕で書斎でマリアにフェンシングで突く真似をしている時、ビルが足を滑らせて膝をついてしまい、照れ隠しに笑っていました。

ジョン卿。今日は転んだ時自分で「痛い」と言っていました。ビルにキスされるところといい、酔っぱらってるからこのへんめちゃくちゃカワイイ。弁護士ダンスとどちらがカワイイか悩みます。

ビルの帽子、お酒はどこに行くのでしょう?ああいう帽子や杖、マジック用品売り場にありそうですね。ビルが酔っぱらったあとマリアたちと対峙する時、ジョン卿と弁護士が逃げたとわかって、「サリーと結婚することを要求する」がいつもよりしゃべり方が弱々しいのが面白かった(^_^)。

今回ランベス・ウォークで振り付けの最後のところだけ真似て踊ってみました。1階席なら参加しても楽しいと思う。他の人に邪魔にならないように。


3月15日 13:00

ビルが200年前のアンティークのガラスの酒瓶をわざと落とそうとした時、一族の悲鳴と体の動きが前よりも激しくなったかな?

アペリティフの時、前回までは「お〜い、おかしいな、さっきまでそのへんにいたのに」(犬か??)だったのに、今日は執事の「襟についてる」…今度は虫か何か??鎧兜はビルを指さして胸を叩いて膝を叩いて大笑いしたあと、スッキリして颯爽と去っていきました。う〜ん、カッコいい。片づけは最近サリーの方が手際がいいです。「その気になれば」のあとのサリーとジャッキーの喧嘩、ジャッキーのののしり方がだんだん怖くなってきましたね(^_^;;)

タオル投げの時、クララはどうして無実の旦那にタオルを投げ付けるのでしょう?ああ、やつあたりか(^_^;;)。この時の行楽帰りのバターズビー卿の、蛇行歩きがめちゃくちゃカワイイ。マリアの「私の大好きなワルツ」の時の指で描く三角形が好きです。シェーリンガムを呼ぶ時、今日は「走ってガム買って来い」でした。マリアがアマリラちゃんを踏んだ後、ビルが「おばちゃん、痛い」と言っていました。アマリラちゃんて身長どのくらいなんだろう(^_^;;)お披露目の時のビルの手のヒラヒラが、だんだん大袈裟になっているような気がします。

2幕最初、薄い幕を通してうっすら立っている人達が見える時(1階だと見えないけど、2階B席のあたりだと見えるんです)、オケの演奏に合わせて本間さんが踊っていました。このあと明るくなって、薄い幕を通してたくさんの人達が止め絵のように止まっているのが、なんとも絵画のようですごいです。

王様マントの虫食い、オケピに落とすと最近は男性の悲鳴が。最初の頃は女性の悲鳴でした。ビルが手を振り振り音楽に合わせて歩いて椅子に座るのがカワイイ。西村さんの御先祖、抜け出て左端でポーズつけて立っているのが楽しい。ジャッキーのほっぺた2〜3発は特に指定無し。そろそろネタ切れ?(^_^;;)ランベスの果物売りはビルが取ったオレンジでお手玉をしますが、けっこう上手。

ジョン卿。果樹園の話をマリアとする時、最初の頃より柔らかい感じ。「あのころはよかったなぁ〜」と、なんだかいい雰囲気(^_^)。2幕、酔っ払い度が増した気がします。「お前の腕、短いな」の時、二人羽織りみたいで楽しいですね。あくびの真似はどっちの手?転んだあとのジョン卿がめちゃくちゃかわいくて、ビルにマリアを愛していると告白するところもすごくよかった。ビルと二人で踊る「愛が世界を…」もノリノリ。ランベスウォークの時も村井さんが観客をあおっているらしいですが、B席なので見えないのです。ジョン卿がパーチェスターに「マーチ、シルビア、グロリア・・・」と名前を言うところ、最初何のことかわからなかったんですよね。うまい!

ラストのサリー、髪がアップになりました。こっちの方がいいです。


3月16日 13:00

アペリティフは今日は「自分の胸に聞いてみな」でした。鎧兜、大笑いして颯爽と去るところが好き。今日はビルの方が片づけの手際がよく、サリーが落とした蝋燭を執事が拾ってサリーの持ち物の中に入れていました。タオル投げの後、下手にタオルが一枚落ちてて誰が拾うのかと心配していたら、ビルがソファの後ろで階段の真似をする前に拾って下手に投げ、その後コートを着せに出てきた執事が袖に去る時に拾っていきました。落とした葉巻を拾ってはいけないので、タオルも拾ってはいけないのかと、ドキドキしました。

「成り金め」で笑った後オケで出す音が、のど自慢みたいなカーンという音だったり、カシーンというよく響く音だったりしますね。「その気になれば…」の後、痛そうに歩くジェラルド、しゃべり方が唐沢ビルのジェラルドの真似に似てきません(^_^)?2階B席で見ていると、ジェラルドが去った後暗闇に消えるまでず〜っとカクカクしながら歩いていくのが見えて、楽しいです。シェーリンガムはまたガム買ってこいでした。お披露目の時、御婦人の果物つきの帽子から果物をとって食べたビルは、弁護士にも果物を食わせていました。御婦人のお酒はストローでホントに飲んでいるみたいですね。

2幕、「(マリアに)ガツンと一発かな」のジョン卿がかわいい。毛皮の虫、今日のオケの反応はやまびこのように「キャー」が何回も聞こえてきました。ひっぱたけは上下でした。

15日ソワレ、はき出したお酒を足でのばすジョン卿というのがあったそうですね。お茶でなくお酒をはき出したのは、偶然気管に入ってしまったのでしょうね。しかし、足でのばすって、全然貴族じゃないですね(^_^)。ビルと踊るから、床が濡れていては危ないし、メイドももういないですもんね。でもそれは是非見たかったなあ!


3月21日 13:00

B席観劇でしたが、オーバーチュアで2階上手から2回フラッシュがたかれました。帝劇職員が右往左往(^_^;;)。初登場のバターズビー卿、ハンカチを振り回してお酒に突進していくのがかわいい。「一滴もダメ」と釘を刺されるところも(^_^)。前に比べてサリーがより下町娘な演技になった気がします。ちょっとはすっぱなの。

一幕でサリーを呼びに行く時ビルがマリアたちに「くそばばあ、くそじじい」と言いながら椅子にピョンと乗るのがかわいい。ジャッキーの寝てるソファに横になる前、ビルは足が痛くてつらそうな顔つきをしてます。「洗濯物なら外に干しなさい」のマリア、最初の頃にくらべるとだいぶ柔らかい感じになりました。「大好きなワルツ」の時マリアは指で三角を描きますが、それを「ああ、俺も好きだぜ」と真似するビルも楽しい。

2幕、「虫」ではキャーが3回。御先祖についてサリーの台詞が「エロいわね」が「エロじじい」になっていたり。書斎でマリアに「ジャッキーと結婚しなさい」と言われて、フェンシングの剣を胸に刺す真似をするビル、擬音がすごくリアルですね。マリアが剣を引き抜く真似をする時も、リアルな擬音で笑える。

ジョン卿は最近酔った後2回転びのようです。村井さん、大丈夫ですか(^_^;;)??ジョン卿の小道具が増えました。ステッキです。ステッキ(爆)。ラストのサリーのドレスもデザインが少し変わりましたね。ベルサイユにいらっしゃいという感じ?手袋の上にブレスまで。豪華だ(^_^)。


3月23日 13:00

サリー、初登場の時階段で転んで、手前のテーブルの影に見えなくなってしまいびっくりしました。ビルに「危ねえな」と言われていました。怪我はなかったのかな??台所の調理台って、白いテーブルのまわりの布をとって出来上がりなのね〜。大須賀さん、「下品、最悪」の時の動きと表情がやはり楽しい。調理台に足をかけていいのか〜(^_^;;)タオル投げの時、行楽帰りのフレデリックがやはりかわいい(初登場時もハンカチぐるぐるしてお酒のテーブルに駆け寄るのはポイント高い)。テニスラケットやゴルフクラブを持っている人もいますね。優雅。

「成り金め」でオケからカシーン!の後カスタネットの音もしていました。シェーリンガムはガムが定着。ランベスの最後、マリアが黒い山高帽、ビルがティアラをつけていますが、これってお互いに取り替えっこしているというつもりなんでしょうけれど、いつ取り替えているんでしょう?

2幕、虫のところでは「キャー」「やめてー」あれって、決まった人が言っているのかな?弁護士の腕短いなのところは、眼鏡を磨く他にあくびをしたり、ネクタイ引っ張って苦しがったりしてるのがかわいい。ランベスの屋台の果物売りは、今日はお手玉失敗していました。サリーがやはり変わりましたね。「スマイル」も「あなたがハートを…」も、変えてるなと思いました。「スマイル」はちょっと痛々しいのが感じが出ていていいです。唐沢君の喉も一昨日からちょっと気になります。あと一週間、皆さん頑張って下さい。


3月25日 18:00

涼風さんや村井さん、唐沢君、木村佳乃ちゃんの初登場シーンで拍手が起きました。
ジャッキーがジェラルドの頭にかぶせる新聞、前は破けないこともあったのですが、B席でオペラグラスで見ていたら、円と直線に切れ目が入っていました。これならちゃんと破れるね(^_^)。サリーが隠れていたテーブルの下から出た後、上手の召し使いの目の前で手をひらひらさせることがありましたが、今回はこづいていてかわいかった。鑞人形じゃないって(^_^;;)

「下品、最悪」の時、大須賀さんはメイドの胸をさわるような仕草をしていました。コラコラ。「成り金」の後はカシーン、ポロロン(鉄琴?)、ポンという音がしました。ビルが執事と白いコートを着るギャグ、動きが一つ減った気がします。二人で片袖ずつ着る仕草、2回やっていたはずなのが2回目がそのまま執事がコートを着てしまっていますね。すっきりしていいのかな。お披露目の時、ジャスパー卿が正装のビルを見て「誰だ?」と聞くと、弁護士がビルだと教えて、吃驚してひっくり返りそうになるのがかわいい。ジャスパー卿はビル初登場の時、ビルに吹き矢の仕返しに吹き矢攻撃をするのがナイスです。

ランベスウォークの最後、ビルがティアラを、マリアが黒い山高帽をかぶっていますが、二人がどこでそれをつけているかわかりますか?マリアは場内を歩いた後下手の舞台上で紫色のドレスの人に帽子をつけてもらっていて、ビルは舞台に戻ってきた時サリーと一緒にヘアフォード邸の柱の影に消えるので、そこでティアラをつけてもらっているようです。

2幕、虫のところでは「キャー、なにすんのよー」。誰が言っているのでしょう?フェンシングを胸にさしてビルが倒れた時、それを引き抜くのに、びよんびよんと動きが激しかったので、マリアが柄の部分を両手で蚊を叩くようにぱっちんと挟み込んで動きを止めたのが面白かった。書斎においてある赤い表紙の本、タイトルが大きな字で書いてありますが、ホントにタイトルの通りの使い方しているんですね。「玉座」とかって英語で書いてあったけど、御先祖が出てきた時にほんとに玉座になっているんですもの。玉座を作る御先祖も、ちゃきちゃき働いていてかわいかった。

ランベスの果物売りのところでは、お手玉でビルが失敗してオレンジを落としました。デザインが変わったサリーのドレス、細かいところがさらに変わった・・・かな??最初に比べたら、全然違いますね。

あと23日に見た時も思ったけれど、カーテンコールの最後の最後、唐沢君が「ありがとうございました!」と言うと村井さんが「どういたしまして!」と答えて、二人の間にライバルのような妙な空気が。ファンサービスですね(^_^)。村井さんのダンスも暖かい紳士的なところも、唐沢君のてんこもりなギャグも全体の雰囲気もみんな好きです。なんて幸せなミュージカルなんだ(>_<)。


3月28日 13:00

27日から風邪を引きそれでも28日から4連荘。書いてる今も熱が。バカです・・・
アマリラちゃんをシェーリンガムに紹介した後、「騒がないで、いい子だから」となだめるビル。2幕、クリケットの格好で出てきたジョン卿とマリア。「お世辞ばっかり」と言って去るマリアに、小声で「うるさいな」とつぶやくジョン卿。はっきり言ってないけれど、よく聞いてるとわかります(^_^)。

虫のところは「キャー」が5回。初期の頃は女性の声だったけれど、それ以後はずっと男性の声ですね。終わりの方でジャッキーに求婚して「借金まみれのあなたと?」と断られた後のジェラルドが、高らかに笑うところ「はっはっは・・・」の最後でウッドペッカーの真似をしていました(一幕でビルが「くそばばあ、くそじじい、ハハハ、ハッ〜ハ〜」と捨て台詞を残してサリーを呼びに行く時の笑い方です)。

ウッドペッカーって知らない?アメリカの昔のアニメのキャラなんですが(^_^)。


3月29日 13:00

風邪で喉がつらいのでマスクを水で濡らしてかけていましたが、1時間もしないうちカラカラに。えーと、調理場で上手の西村さんの右側の女性、「下品」の時西村さんを包丁で叩いているのがコワイ。「その気になれば…」の後部屋を出ていくジャッキーに、サリーが今までは「おかちめんこ」と言っていたのが今日は「たたみいわし!」あぶって食べてしまうぞと言いたいのかな(^_^;;)?

タオル投げの時に群集の中に傘をさしている人がいたのがなんだかかわいかった。ランベスウォークの時、西村さんが投げた帽子をビルがキャッチしそこねて落としたのですが、唐沢君がげんこつで自分の頭をコツンとしていました(^_^)。虫のところでは、男性の「キャー」の後、女性の悲鳴も一つ聞こえました。


3月29日 18:00

前楽。

サリーが執事に初めて挨拶する時、「はじめますて」と意図せずに訛ってしまって、その後が続かなくて不思議な間があり、唐沢君がニヤリとしていました。鎧が動き出した後、ビルに吹き矢攻撃をしたのは楽しかった。西村さんの隣の包丁女は、まな板の肉に包丁を突き立てたり、自分の頭も包丁で刺していました。コワイ。成り金のあとは柏木みたいなカンカンカンという音がぴったりきて、拍手が起きました。

アマリラちゃんにビルは「ずいぶんちっちゃいのね、何センチ?」と聞いていました。アマリラちゃんを帽子で捕まえようとして、うっかり帽子をつぶしてしまい、ビルが「あっ、アマリラちゃんつぶれちゃったかな?」「つぶれたままこっちにおいで〜」と帽子を糸でひっぱるビルがかわいかった。カーテンコール、「ありがとう」「どういたしまして」の後もう一度幕があいて「本当にありがとう」「本当にお粗末様」とまた掛け合いをしていたように思うのですが、頭が太陽の黒点活動(以下略)で記憶が曖昧です。

ところで告白しよう〜♪今まで2階B席でオペラグラス使用もしくは、1階最前列とC列で見ていたのですが、「ま〜わるま〜わる」のところをピンポイントでジョン卿を見ていた為、上で御先祖が歌っているのに今日まで気づきませんでした(今日は1階i列)。御先祖様、ごめんなさい・・・


3月30日 13:00

千秋楽。

「私さえよければ」でジェラルドが持つ薔薇は、「病気持ち」の時首が曲がるようになっているのですが、花瓶の薔薇とは別にメイドが持っていてジェラルドに渡しています。ジャッキーに断られて地面に落ちた後、西村さんが薔薇を拾って、ジャッキーが首飾りを取出す時にすわっている装置にのせていました。

ジョン卿が引いたトランプって今までもダイヤでしたっけ?鎧はさすがにやってくれましたね。階段を駆け上がり、顔まで見せてしまうとは!あとでビルに頭を殴られていましたが(^_^;;)ビルとサリーがテーブルの上の物を持っていく時、ボーイが二人、テーブルの手前でおろおろしていました。今までもそうだったっけ?おろおろボーイはなかなかいいと思いました。調理場でまちがってメイドから殴られるボーイ、今日は派手に転びかけていました。

「その気になれば」のジャッキーもノリノリ。ジェラルドのタオル、クララの顔にうまくぶつからなくて残念でしたね。今日はゴルフクラブなどの他にサッカーボールも発見。「成り金」のあとは「のど自慢」の鐘の合格!ってな感じで大変よかったです。「キンバリーの奥様」の時のマリア、「マリアにお任せ」なんて言ってましたね。執事はビルとコートを着せあう?時、自分で着たコートがうまく脱げなくて手間取っていました。楽って、何が起こるかわからないですね。

ランベスウォークは1階はスタンディングでもう熱気がすごかったです。みんな立っているから、キャストがどこにいるかよくわからない!ビルはあいかわらずセンターブロック通路側のあいてる席に座っていたし(ビルが買っている席だという噂も(^_^;;)??)やっぱり楽はこうでなくちゃ!

2幕、ビルの胸に刺さったフェンシングの剣を「あ〜い〜(愛)?」と言いながら抜くマリア、ぐりぐりと逆にとどめを刺すようで、コワイ〜と思いながら見ていました。

ジョン卿は「お前の腕短いな」の時、弁護士の額の汗をハンカチで拭いてあげていました。サービス?酔って転んだジョン卿は、勢い余って舞台の上をすべっていて、大変だなあと思いました。「動けない〜」では、マリアに背中を3回でなく4回叩いてもらっていました。弁護士にジョン卿が「マーチ?グロリア?シルビア?」と聞くところ、楽はさらに「ブルーバード?」が加わって最高に楽しかったです。

カーテンコールでは、お祝いのメタリックのテープが客席に落ちてきて、入場時もらったランベスウォークの歌詞の紙を見ながら、観客もスタンディングで歌ったり踊ったり、もう楽しかった!主要キャストの挨拶もあって、この舞台がキャストの方にもとても楽しく素敵なものであったとわかって、すごく幸せな気分になりました。村井さんも「今まで隠していたけれど村井国夫は踊れることを披露してしまいました…」とちょっと得意そうにおっしゃっていました。再演の言葉もちらっと飛び出して、ちょっとは期待してもいいのかな?再演の時は、ぜひダンサブルなジョン卿と唐沢ビルで、また掛け合いをやって欲しいですね。

ミーマイバンザイ(^O^)!!

 

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