レ・ミゼラブル観劇ノート
2月分

(2000年12月3日〜2001年2月21日)

あずなの思いこみレミゼトークです。

 

12月
1月

   

2001年

◆2月3日マチネ

今日は節分だったので、入り口で入場時に大入りと印刷されたぽち袋入りの豆をもらいました。豆は14個入っていました。

今回初めての山口バルジャン。山口さんはとても歌がうまいと思いますが、動きとか表情がそのシーンに合っているのかどうかと思うことが時々ありました。今回見ていて前回より落ち着いたような気がしました。「彼を返して」も動きが少なくなった感じ(前はもっと手の動きが?というかなんというか)。でも、歌い方も抑えめな感じがします。「♪俺は24653」と胸元を見せるところや「♪生まれ変わるのだ」と仮出獄証を破るところも動きが抑えめ。でも、胸元の焼き印を見せるところはもっとしっかりシャツを開いて見せて欲しいな。

「独白」の「♪石のように」や「♪ジャン・バルジャンは死んで〜」のファルセット、私は鹿賀さんでなじんでいるのでいまだにどうも不思議な感じ。

あと、「♪食えるだけ食わせてくれた」と言ってる割にはワインを優雅に飲んでいて、すすめられたワインも飲んでいるし「♪飲めるだけ飲ませてくれた」じゃないのと思ってしまったりして。かと思えば「♪こいつを盗んで逃げた」ではあいかわらず凶悪に笑っていてなんだかな〜(笑)。

一日の終わりに。徳井さんが磨いていた指輪のようなものって、もしかしてお金(日当)?うれしくて、愛おしくて磨いていたのかしら?小さくてボタンのように見えるのですけれど。

本田娼婦はまたスカートに手をつっこんでボリボリ掻きながら、ちょっと頭の弱い女性を演じていました。

ファンティーヌの逮捕では、山口さんは膝をついたまま片手を伸ばして村井さんを止めていました。止め方がなんだか気になる…。

対決。やっぱり鹿賀さんとの組み合わせが一番好きかも。喧嘩慣れした感じも以前ほど感じなかったかな。

宿屋は今日は中山酔っ払いでした。今日はあちこち見てしまったのであまり書くことがない…。セカンドトラベラーの財布を今日は高野さんは見ていませんでした(というか振り向きもしなかった)。こういう日もあるのね。

リトルコゼットを連れて乞食の間を歩いていく時、山口さんはコゼットをだっこして行きました。危ないから?

10年後パリ。本田エポは「♪探してくれたの」の時、マリウスの本を頭の上にのせている仕草がかわいい。

今日のバベ様。乾さんと祐木さん。身をかがめてブリュジョンのパンチをかわすバベ。身のこなしが軽い乾さん。オルゴールを組み立てる前にブリュジョンを追いかけてセンター奥まで走っていって、エポの脇に立ってエポに軽くいなされていました。

村井さん。「♪逮捕しましょう、どうして消えた」の時のコートさばきですよね、うっとり。スターズはお声がお腹に刺さりますよね。ぐっさり。

今野くんのガブには「♪大きなツラして〜」と言われても許す。

やはり石井マリウスは汗だくだ。マリウスという役が汗をかかせるのか。石井コットンとかもあるのかな?

安達コゼット。カウントダウンの時よりビブラートが気になりませんでした。独特の声はちょっと好き嫌いがあるかと思いますが。

プリュメ街。今さらですがバルジャンの家の門の内と外を、盆を使ってうまく表していますよね。エポの切ない心情が伝わってきます。

襲撃。「♪邪魔するつもりか」で徳井さんはエポをお尻ペンペンしています。「♪どうした悲鳴を聞いた」という台詞を袖で言った山口さんはなかなか姿を表しませんでした。

オン・マイ・オウンを歌い終えた本田エポが去る時のコートの翻り方が好き。美しくて悲しい。エポが去ったあと黒々と大きなバリケードが出来上がるのも、不吉でエポの未来を暗示しているようで重い。

「♪好きな時に撃て」の前後の村井さんの不敵な笑みが好きな人は多いでしょう。上手はよく見えておいしいな。

恵みの雨。「♪生きておくれよ」と歌うマリウスの腕を両手で抱き締めるエポが切なくていいです。前は片手でマリウスの腕をぽんぽん叩いていてあれもよかった。

縛られる前のジャベールに睨まれても睨み返すことが出来ない石井マリウス。今アンジョにしっかり!と面変わりする程右頬をぐっと押さえ付けられていました。

共に飲もう。グランのところに降りてきたアンジョを見て、西村ジョリが「おお、こわ〜」という感じでグランのそばから離れて逃げていくのがらしくてよい。

ナイフを持った山口バルジャンは切っ先をジャベールに向けています。「♪君は自由だ、本当だ」と言いつつナイフを向けないで下さい、危ないですってば。「♪恨みなどないぞ〜」本当?という感じ。ジャベール、「♪殺せ、今すぐ」と自分にナイフを向けるまでもなく、もう倒れこめば一発で死ねます。村井さん、そんなバルジャンは信用してはいけないのでは?(笑)。背中を向けたらダメ〜。

最後の戦い。2階上手で見ていたせいか、山口さん、弾薬が入った箱の奥に倒れているのがよく見えてしまって。鹿賀さんもあんなふうに隠れていたっけ?マリウスに息があるのに気がついた時、山口さんは喜んで十字を切っていました。若いなという感じ。

林さんが西村ジョリを支えている時(ジャベールにひっくり返される前)二人とも右手をしっかり握り合って死んでいるのですね。ジャベールがひっくり返すと手が離れてジョリが片足でぶら下がるのですけれど。

下水道のジョリの死体って、死体っぽい顔色のドーランぬってます?ファンティーヌが死ぬ時や自殺の時のジャベールもちょっとドーランが違う気がします。

自殺。バルジャンに睨み返される時の村井さんが、今日は泣きそうな感じに見えました。ほつれ髪もばっさりうまくいって、橋で下を向かなくてOKでした。この方が自然ですよね。「♪逃れたい早く」が絞り出すような悲痛な感じで、このへんはさじ加減ですが、好きです。飛び下りる前って、開いていた足を閉じるようにして伸び上がるようにしますよね。川に飛び込む直前ってああいう感じなのか〜と思いながら毎回見てます。

「♪辛い思いをさせるだけだ」・・・「辛い思いをさせる話だ」じゃなかったっけ?山口バルジャンはこうなのでしょうか。

結婚式。お盆を盗む時徳井さんは、給仕に返そうかな、やめようかなという感じで何度もお盆をひっこめたり突き出したりするのが面白い。今・徳井バージョン?宴会乞食で「♪仲間入り」で大浦さんに「もらった〜!」とかけ声をかけていました。「よいしょ〜!」は森さんバージョンにしたのかな?

エピローグ。鹿賀さんや滝田さんは毛布を肩にかけていても、毛布から腕を突き出して手を組んで祈っているけど、山口さん、毛布から手を出さないでテーブルのはしに両手のげんこつを並べるようにして、その上から毛布がかかってげんこつの形にふくらんでいて、ちょこなんと座っている様がちょっと不思議な雰囲気でした。病で元気がないという意味なのでしょうか。祈るポーズで問題ないと思うんですが。

カーテンコール。村井さんが山口さんにどういうモーションかけるか期待していました(わざと山口さんの手をはずしたりしてらしたでしょう)。今日は差し出された山口さんの手をまじまじと不思議なものを見るように見つめたあと、おもむろに両手で包み込むようにして、にこにこしながらがしがしと握手されていました。これはかわいい。かなりかわいい(^_^)。

終わったと思って1階まで降りてきたら、もう一度カーテンコールがあって、思わず1階に入ってしまいました。村井さんはコートと制服を脱いで、シャツにサスペンダーにズボン姿でした。いいものを見ました。


◆2月7日マチネ

仮出獄、「♪違う」でエルボーをバルジャンの胸にかます村井ジャベール。「うっ」と前屈みになって苦しむ滝田バルジャン(煩悩)。

司教さま、「♪何よりのものを差し上げたのに」と銀の燭台をバルジャンの元に持って来る時、妹役の森さんが「あっ、それは大切なものなのに…」と言わんばかりに手をのばして驚くのがよかった。そう言えば原作で、銀の燭台がミリエル司教にとってどんなに大切なものか長々と説明してあったなあと思い出して、ちょっと目頭が熱くなりました。

プロローグの時のボロボロの服を着た時のバルジャン、滝田さんが一番ふくらはぎが色っぽいと思うのは私だけ…(笑)?

工場で日当をもらう町の人たち、男性でだれか硬貨を2枚もらっている人がいたような気がするのですが。

祐木水夫と広田水夫が鼻をひくひくさせながら「♪女の匂いだぜ」「♪彼女を思いだしゃ」と歌うのはかわいい。上手の暗がりで水夫だか誰だかが二人、けんかをしていたようですが、誰だかわかりませんでした。「♪ズボンを脱いだら…」の時、まん中でヒモの酒本さんが肩をすくめて、両手のひらを上に向ける外人のような仕草をしているのもかわいい。

ファンティーヌの逮捕。「♪事件の真相詳しく話せ」で少し顎をあげる感じの村井さんが好きです。

対決。「♪俺の頼み聞いてくれ、やりのこしたことが…」のあたりでにやっと笑われる村井さんがらしくていいです。対決はどの部分も好きですが。やっぱり今日も痛そうだったな〜。心配。

宿屋。今日は高野さん、セカンドトラベラーの乾さんの財布を見てびっくりしていました。乾さんはお札を1枚取出して、手の指を4本指し示して高野さんに渡しました(どうやらそっちのテーブルの4人で飲んでねという意味?)。でも高野さんがそのお札を右ポケットにしまってしまったので、酒本さんと祐木さんから「そりゃないだろ」と抗議されていました。

あ、滝田さんの腰はまだよくなっていません。リトルコゼットを抱き上げて回るのも他の二人のバルジャンより回数が少ないですね。その分手を取り合ってダンスをするように踊っていますが。

今日のバベ様。乾バベ。登場して下手に来た時に、階段の上の中山さんにすごんでいました。祐木ブリュジョンとのかけあいは前に書いた通りですがかわいい。ハンカチを出してちょっとだけ祐木さんの頬をなでていました。斎藤テナが乾さんに布をかけてもらう時のドキドキした感じもかわいい。

襲撃。「♪銭などないよ」でバベがブリュジョンに「低くして見つからないように」と手で指し示しているのが細かい。

スターズ。私は今日上手の前の方だったのですが、スピーカーがすぐそばで、しかもオケの中のドラムがやはりすぐそばだったので、囚人の歌の一幕の出だしからしてドラムの音がずしんずしんと胸に響いて、けっこうきつかったので、スターズで村井さんの声が突き刺さって壊れました…。

岡さん。この前見た時髪型が変わった?と思ったのですが、今日はメイクが変わった?ナチュラルメイクというか、あまり白くなくて、アイラインもまゆ墨もきつくなくて、唇もそんなに赤くない。おてもやんよりはこちらの方が好きかも。

tohkoのコゼットは私の好みのコゼットです。トータルで見て。

ワン・ディ・モア。村井さん、サッシュが2色(青と白)になってます…。

滝田さんが読むマリウスの手紙は長い。

オン・マイ・オウン。本田さんの「♪愛してる、愛してる、愛してる」どれも言い方が違うのが切ない。2回目の愛してるは絞り出すようで泣ける。

恵みの雨。久しぶりにマリウスの腕をぽんぽんと叩く本田エポが見られて泣いてしまいました。

バリケードのジャベール。バルジャンを認めた時、イスが動くくらいびっくりしていらしたのが珍しい。狙撃兵を撃ったあと、バルジャンがジャベールを見つめて「♪そんなことより頼みが…」と言うけれど、その時の見つめあいが長くて一番緊張するのが滝田さんと村井さんですね、私は。空に向けて撃ったあとイスにうなだれて座る滝田バルジャンはけっこう好き。

今野ガブの鞄を誰が受け取るのかチェックしそこねたのですが、バリケードが回った時クールフェラックの下の段で滝田さんが立っていてガブの鞄を持っていたので、やはり滝田さんが鞄を取るという噂は本当だったのですね。1/16はそんなことしてなかったような気がしますが。ちょっと違和感。

滝田さんはマリウスが生きている確認をするのが早い(たどりつくとすぐマリウスが動くから)。下水道のふたを持ち上げるのに1度失敗してもう1度やり直すでしょう。あれで時間を取られるから早くマリウスが生きてるとわかることにするのかな?

最後の戦い後戻ってきたジャベール。バリケードのまん中のてっぺんに来た時にまわりを見渡して「なんということだ」という感じでがくぜんとしている様子がいい。

自殺。前半のほつれ髪がかなりだったのでどきどきしました。村井さん、ほぼ喉はなおられましたね。よかった。「♪逃れたい早く」で思いつめた感じがしてぐらぐらきます。

マリウスに過去を告白するバルジャン。滝田さんや鹿賀さんと違って、「♪旅立つ時が来た」と山口さんはマリウスと平行に座って「♪誰だ、私は」「♪ジャン・バルジャン」とマリウスをポンとさわっていたのが、妙に落ち着いていたなあと思い出しました。なんだか旅立つ感じがあまりしないので・・・。

結婚式。森さんを鼻にしわを寄せていぶかしげに見る岡給仕がナイス。ばいんばいんしたあと岡さんに凄む森さんもナイス。「♪持ってけ、これもだ」とたたきつけられたお金を拾おうとして、岡さんを突き飛ばす森さん最高!岡さんそのあと何度もカツラをなおす仕草をしていました。

宴会乞食では斎藤テナが歌いながらなぜか自分でも受けていらして、ちょっと笑っていました。西村給仕で見えなかったけれど岡さんが宴会乞食の終わりの方で、足だけでなく手も組合わせるようにして動かしていたのが面白そうでした。

エピローグ。「最後の告白を書いた」を聞いて、はっとなってちょっとひいてしまう戸井マリウス。泣けました。やはりエピローグの戸井マリウスは好きです。ピープルズソングがはっきり聞こえていて、「僕達はみんなのためにも生きていかなければならないんだ」という決意を感じさせます。一番ラストで歌っている時の役者さんでは(このシーンは全員好きだけど)岡さん、戸井さん、高野さんの晴々とした表情が好きです。なんてレミゼらしいシーンでしょう。


◆2月11日マチネ

仮出獄の村井さんが気合い入っている感じでびりびりきましたね〜。

私は今日、A13という最前列最下手の席で、SどころかA席でも高いと思うくらい見づらかったです。舞台のはじっこ両側に出っ張りが突き出していて、ファンティーヌの逮捕で出てきた奥の方の村井さんや、ワン・ディ・モアの「嵐の日まで」のアンジョは胸から上しか見えない。下水道で倒れたバルジャンもどこにいるのか見えない。一番悲しかったのが橋の上の自殺。橋のこちら側に村井さんが来た時、下半身左側が出っ張りで見えないの(T_T)。

上手の袖の中は丸見えで、たまにスタッフさんの姿や誘導灯(袖に引っ込む役者さんを誘導する光…でいいのかな?)が見えて、袖の中のライトがまさに「おいてある」状態。手前の役者さんが邪魔でセンターや上手の役者さんが見えないし。ABCカフェではグランはテーブルの上に肩と顔しか出てないし。あれで13500円は高い。5000円くらいでいいよ〜。

工場でファンティーヌにセクハラするモンパルナス役者(今日は大須賀さん)。グランの森田さんとなんだかエッチな会話をしているような。

ラブリィレイディでフイイ役の人が手を伸ばす相手って、コゼットと書いたかもしれないけれど、コゼットの左側の人でした(あれ、毎回変わるわけではないよね?)。本田娼婦、またボリボリ掻いているし。

ファンティーヌの逮捕。バルジャンにつばをはきかけたファンティーヌをとりおさえようとする村井さん、「貴様〜」とおっしゃっているのが聞こえました。はっきりと。何か呟いていたのは「貴様」とおっしゃっていたのですね。納得。言いそう。

馬車の暴走。友人の指摘では、最下手ででんぐり返っている人たち、プルベールとジョリではないかとのことでした。私は大須賀さん(レーグルかモンパルナス)と思っていましたが、今日目の前でライトに照らされた中山プルと斎藤ジョリを確認!白いシャツを着て手前ででんぐり返っているのがプルです。

最下手だと対決の村井さんのお顔が見えない。その分バルジャンの鹿賀さんが見えるんですが、それでも後ろ姿の村井さんを見てしまう。悲しい性ですね。

宿屋。大浦さんは12月始めの頃が好きでした。恐くなった気がする。

乾セカンドトラベラーの財布をチェックしていたのは高野さんでなく、酒本さん(高野さんと机をはさんで向い側)でした。高野さんが振り返った時にはもうお財布はしまわれていて、乾さんがストーブに手を擦り合わせていると高野さんがちょっと悲しそうに「ほんとうに寒いですよね」みたいなことを言ってストーブで手をあたためていました。

中山酔っ払いはレーグルのテーブルの酒瓶を自分のカップについで、レーグルの連れの女性客にもお酒をついであげたのですが、レーグルの林さんが中山さんに(あれ、もしかしたら自分にだったかな)お酒をついだら、お酒の中にゴミか虫(多分虫だと思う)が入っていたらしく、林さんがすごくいやそうな顔をして瓶の中身を中山さんの顔にぶっかけていました(笑)。

今日のバベ様。乾バベは井上ブリュジョンにひっくり返されたあと、井上さんにていねいに起こしてもらっていました。

10年後パリ。「♪あいつがジャン・バルジャン」のあと間があって、徳井テナが下手の仲間達を振り返り、両手を「さあ、立って、立って」と上下に動かしてから村井さんに振り返って「♪被害者なしなら」と歌い出すのがとてもゲンキンでかわいい。

スターズ。出足がちょっと早い?とか思ったのですがそうでもないかな。横顔のスターズも珍しい。「♪つまずけば〜」以後で完全に壊れました。殺して下さい(笑)。

ABCカフェ。「♪マリウス、わかるけれど」と歌い出す時、今アンジョはマリウスに話しかけようと近づいてきた森田グランを突き飛ばすように押しのけていたような。

関係ないけど、広田さん、小鈴さん、乾さんってセットになってることが多いのかな?気のせい?曜日とキャストって法則性がある?

大須賀モンパルナス。襲撃の時、下手でナイフの刃の両面を左手の袖で拭ったあと、舌でナイフをなめあげるような仕草をしていてぞくっときました。大須賀さん、司教さまでレーグルで、楽屋口でもとても気さくそうなのに、モンパルナスをおやりの時はキャラクターが違います。

これは私の気のせいだと思うけれど、最下手だったせいかワン・ディ・モアで盆が回る時にけっこう村井さんが長い時間見えて、回りながらちょっと上を向かれて、「よっしゃ!(やっと1幕終わったぜ)」とでもおっしゃりたげな感じに見えたのが、面白かった。

身分証って、本当にガラスを2枚合わせたように見えるのですね。プラ板なのかな?中に挟んであるのはグレーの紙?さすがに字までわからないですが。

バベ役の人が政府軍の声をやっていますが、上手のマイクまでは見えませんでした。上手の袖に消える乾さんは目撃しましたが。

「♪銃殺だ、こいつめ」で下手に押し出されたジャベールは恐い。目の前ではじめて見ました。「好きな時に撃て」の前に不敵に笑うのもたまりません。

恵みの雨で本田さんがマリウスをぽんぽん叩くの、今日も見られてラッキー。

エポが死んだあと、石井マリウスの頬を両手で挟んで勇気づける今アンジョ。あまりこういう仕草って見ないと思うんですが。顔をさわるって…ねえ。

村井さん、縛られているんじゃなくてご自分で後ろでロープ持ってらっしゃいますね。時々ロープを手で「にぎにぎ」していて面白かった。

共に飲もう。アンジョがグランに怒って降りてきた時、レーグルはマリウスの左側にいて、すぐ酒瓶を持って後ろにまわり、アンジョの横で瓶を差し出すのですね。グランとアンジョだけ見てるとレーグルっていきなり出てきたようですが、実はとても気をまわしていたということに気がつきました。

彼を返して。感動するシーンなのに。鹿賀さんの頭上に上手袖のライトが二つくっきりと(!)。

「♪子供あるものと女達は去りなさい」でブリュジョンの井上さんが下手のバリケードに吊るされていたランプの火をふっと息で吹き消しました。いかにも火のように見えたけれど本物?電球?

そしてガブが死んだあとバリケードが回転して戻ったらもうランプがなくなっていて、「あれ?」と思ったら納得。そのあとそこでみんな全滅するので、ジョリやプルベールが死ぬのに邪魔になるからはずされたのですね。火を吹き消した井上さんの表情がよかった。思いつめててつらそうな感じ。

バリケードのてっぺんで途方に暮れるジャベール、目をとじかげんにがっくりきているのがいいな。

「♪見ろ、ジャベール、死にかけてる」の時の村井さんの苦しそうな表情。A13でないと見られないわ。

自殺。ほつれ髪はなかなかいい感じ。橋の上に移動してからがまたよかった。語彙がないのが本当に悔やまれます。かわりにお堀に飛び込みたいです。

「旅立つ時が来た」で鹿賀さんはイスの横に立ったままですね。座っているのが滝田さんと山口さん。人によって演技が違うのも面白い。

結婚式。「♪持ってけ、これもだ」の時のお金を斎藤給仕が拾って今給仕に渡したんだけど、今さんが「ネコババしてませんよ」とゼスチャーしつつ、斎藤さんの棒を持った手首をつかんでふるふるして立っていたのがかわいい。

鹿賀さんの最後の告白、ズボンの左側、シャツとの間に挟んでありました。でもあまり目立たないですね。山口さんの時ははっきりと見えていて(一昨年)、最後の告白がそんなにはっきりわかるところにあるのもな〜と思いました。


◆2月14日ソワレ

仮出獄。滝田さん、村井さんのエルボーにあまりこたえていませんでした(うっとうめいてなかった)。

ファンティーヌの死。滝田さんの腰はまだ治っていません。抱き上げていないです。

対決。けっこう激しく飛んで、ベッドから下がったシーツに頭をつっこまれていたような。ベッドにぶつかってはいませんでしたが。

宿屋。和田さんが岩田トラベラーからお金をもらってよろこんでいました。酔っぱらい西村さんは後半、林レーグル&女性客とお互い乾杯して肩を組んでいい雰囲気だったのに、終わる直前に咳き込んだ林さんから顔面にお酒を吐かれていました。ああ、やっぱり普通には終わらない林さんと西村さん。

今日のバベ様。岩田バベ。井上ブリュジョン。オルゴールの組み立て方は、棒と箱をそれぞれくるりとまわしていて、一昨年の乾バベを彷佛とさせます。

スターズ。声が戻られてよかった。一時期は本当に心配しました。

今アンジョルラス。メイクがなんだか…ノーズシャドウが濃いような。特に小鼻のまわりが気になりました。あんなに濃かったかしら?

大谷グランも意外とアイラインがはっきりしているのに気がつきました。ピープルズソングの時、大谷グランが「♪戦えそれが自由への道」で上手に走り出す時に赤いハチマキをはずして手に持って、ふりまわしているのを見ました。ここではずしていたのですね。

安達コゼット。前より聞きやすくなった気がします。でもビブラートはビブラート。

バルジャンが見るマリウスからの手紙、便せん2枚で手書きですね。2枚目も書いてあるかわかりませんが。

「♪子供あるものと女達は去りなさい」で、上手のバリケードについているランプはプルベールが吹き消して、上手のテーブルに置いています。

滝田バルジャンはガブの鞄を受け取ろうとクールフェラックの隣にいて、しかも受け取り損ねて外に落としていました(コラコラ)。


◆2月17日マチネ

今月ってマチネばっかりと思ったら、村井さんがそうだったのですよね。

工場で渡しているお金や、マリウスがエポに取出すお金って、とても小さいと思うのですが。ボタンのようですよね。

ラブリィレイディ。今日の本田娼婦は手をボリボリ掻いていました。

大谷バマタボワをひっぱたく岩崎ファンティーヌ。バマタボワの左頬に赤いドーランを塗っているのって、森田さんのときは森田バマタボワ本人だと思っていたのですが、今日見ていてファンティーヌの右手の中指(?)あたりが赤くなっていて、ファンティーヌにひっぱたかれた時点ですでに大谷さんの頬が赤くなっていたので、塗っているのはファンティーヌ?でも大谷さんの左手の指も赤いんだよね。ファンティーヌが塗った赤いやつがついたのか最初から赤いのかわからない…真相はいかに?

対決。今回の村井さん、仰向けで倒れたのってまだ1回も見ていない気がします。にじって盆に戻る村井さんも。20日あたり見られるかな?(見たいのか?)

宿屋。西村酔っ払い。最初ひっぱたかれる時のテーブルで、人さし指をたてながらぶつぶつ独り言を言っていました。下手の長椅子に座ってからは靴を脱いで靴の匂いを嗅いでいました(おいおい)。

そのあとセカンドトラベラー岩田から和田さんがお金をもらおうとしたら、和田さんの隣の祐木さんが怒って岩田さんのお金をはたき落として、和田さんがそのお金を拾ったらそれを井上さんがとってしまい、返せよみたいなことをしていました。

盆が回る前に西村さんがレーグル林の酒瓶をとって飲んでいたら、林さんが怒って、西村さんが立っていたイスをつかんでがしがし揺らした状態で盆が回っていきました。

10年後パリ。井上クラクスって、帽子をわざと左目を隠すようにかぶっていますね。意味があるのかな。バルジャンとコゼットが入ってきた時、井上さんがバルジャンを後ろから捕まえようとするんだけど、その時斎藤テナが「♪だんな、ちびが何も食べてねえよ」と歌いだすので、広げた手をまた閉じていますね。でもその時斎藤さんがなぜかおかしくてたまらない様子で、笑いを堪えて歌っているようでちょっと不思議でした。

スターズ。村井さん、また喉が…?自殺もちょっと…そういえば、「♪泳がせておくさ、捕まえてやる」の時に喉が絡んでうまくしゃべれていなかったわ。心配。

岡アンジョ。やっぱりドーランが前より白くなくなった気がしました。ピープルズソングでは大谷グランは、ガブを下ろした時にハチマキをとっていました。

堀内コゼット。もう突っ込みはやめようと思っていたのに…まだ訛ってます。でも今日で見納めです。

ワン・ディ・モアの最初、バルジャンにあたっている光はオレンジ色で暖かく、エポにあたっている光は冷ややかで涼しげな青い光。悲しいね。

恵みの雨。「♪雨は過去を洗い流すでしょう」エポが洗い流したい過去って、生まれ育ちのことなのでしょうか。まともな家の娘としてマリウスと出会いたかったということなのかな、と思って聞いていました。

「♪子供あるものと女達は去りなさい」の時、ブリュジョンは下手のランプだけでなく中央のランプも消しているんですね。

やっぱり鹿賀バルジャンの時って、岡アンジョを突き飛ばしているというか、激しく押し退けていますね。岡さん、手が泳ぐくらいだもの。

結婚式。今日で戸井さん見納めなのに、岡給仕をひたすら見ていました。下手で岡さんのお盆から西村さんがお酒をとって、お盆に返す時わざとらしく岡さんの腕をつかんでいたり、他のところでもにこにこ意味ありげに笑いかけたり、下手でダンスをする時、西村さんの相手の女性を連れてきた岡さんに西村さんが気持ち悪いくらい笑いかけていたり、やっぱりヘンです、この二人の関係。

宴会乞食では斎藤給仕が拾ったスプーンを1本だけ岡さんが受け取って聖徳太子のように縦に持って、何をするのかと思って見ていたら、「♪オカマだ」で前に来た西村さんに向きながら、岡さんがスプーンをふるふると手に持って振っていて、「交渉成立だ」と思いました。輪になって戻ってきた西村さんに岡さんが手を出して、西村さんも手を出して何か受け渡ししていたようにも見えたのでお金を渡していたのかも?岡さんがお金を拾ったかどうか私の位置からは見えなかったので。

カーテンコール。村井さんはお花を3つとりました(一つは斎藤テナからもらった)が、3つめのお花を投げる時に左隣にいた鹿賀さんの右腕に手がぶつかって、投げようとしたお花を床に落としていらっしゃいました。

今日はいつもより1回アンコールが多かったです。村井さんはシャツ姿でごきげんでした。

楽が近いです。私もあと2回です。


◆2月20日マチネ

仮出獄。「♪ちがう」で滝田バルジャンがエルボーかまされたあとうめくところ、村井さんがその直後警棒を滝田さんの右のあごから頬の下にあててぐっと引き寄せるところが気迫がありますよね〜。もちろん、別れ際に警棒で顔を自分の方に向けるところも。迫力が気流になって飛んでくる感じがします。

まともな宿屋。「♪お前の寝る部屋はない」の時、西村さんが木の棒を持っているのに初めて気がつきました。10年後パリでテナが持っているのとは違う棒??

前も書いたけど、司教さまが銀の燭台を「♪何よりのものを差し上げたのに」と歌う時の、森さんが手をのばしながら「♪ああ、いけません」という仕草が好き。

小鈴さんの工場長は色っぽいと思う。

ラブリィレイディの酒本さんのヒモはうさんくさくてなかなかよい。今日、バマタボワ森田の左耳の後ろに赤いドーランが塗りたくってあるのを発見!バマタボワが自分でドーランを頬に塗っているというのは本当だったのですね。

今日の対決、カッコよかった。滝田さんとはこれで最後だからなのか、びりびりきました。

宿屋。セカンドトラベラー岩田のお金を井上さんが「なんだよ」という感じで叩き落としたら、和田さんが「なんでそんなことをするんだ」と怒っていました。

西村酔っ払いはまた靴の匂いを嗅いでいて、マダムテナ森さんが歌い出す直前、レーグル林のネクタイ(マフラー?)をつかんで引っ張っていたので、林さんは踊りながら首がしまって苦しがっていました。

10年後パリで登場した時に、大須賀モンパルナスが島田エポにエルボーかまされて、薔薇を投げ捨てるのはけっこういいかも。「♪誰がかまうかよ」でガブの頭をこづく島田エポもかわいい。

ジャベールの介入、村井さんが入ってきたとたん空気がざらっと変わって恐かった。スターズ、カッコよかったです。声も出てます。

今アンジョと森田グランも見納め。アンジョ、グランの新聞をとるし、グランをつきとばすし、もっとやって(?)という感じ。

ピープルズソングの時、赤い布をみんなで投げあって振るでしょう、あの時の西村さんの振り方が好きです。くいっくいっという感じで。ワン・ディ・モアでの振り方と似てますね。

津田マリウスはあまり汗かいてませんね。体質?

襲撃でやはり大須賀モンパルナスがナイフをなめたあと、上着の袖でぬぐっていたのがちょっとアヤシくていいです。エポが好きなはずなのに「♪銭などないよ」とか悲鳴をあげられた時に、ためらいもなくナイフを取出すところが冷酷でまたよい。

オン・マイ・オウンでちょっとずきんときました。わりと島田エポの歌い方は私はすんなり聞いてしまうのだけれど、今日はせつなさ倍増の気が。明日はどうなってしまうのでしょう。

ガブの命がけの鞄をクールフェラックの横から奪い取る滝田バルジャン。ちょっとやり過ぎの気がします。盆が回った時(回り出す時にもうバリケードをのぼっている)、高いところにいるバルジャンって、目立ってしまうんですよね。クールフェラックに取らせればいいのにな〜。

最後の戦いのあと、死体を確認しつつてっぺんまできたジャベールが、回りを見渡してその有り様に一瞬「ああ」という感じになるのがよかった。この中にあいつはいるのか?という気持ちが伝わってきますね。

下水道。徳井さんが珍しく低い声で「♪バルジャン、バルジャンだ」と言いました。こっちの方が場面にあっている気がします。

自殺。きょうのほつれ髪はまあまあの出来?お声がちょっと心配です。お疲れがたまっていらっしゃるのでしょうか。「♪心震えるのだ」で首を振るところにくらっときました。

結婚式。今給仕をチェックしてましたが、岡さんの時程西村さんと事前の接触をしていないですね。「♪おかまだ」の時西村さんの前で今さんが首を横にふるふるしていたように見えました。

エピローグで岩崎ファンティーヌが見てはっきりわかるくらい泣いていまして。滝田さんの目からも光るものがあって。もらい泣き。あと私は1回です。

ところで今日私の隣で見ていた女性、リピーターらしくて、独白からぼろぼろ泣いていて、夢やぶれてでもぐすぐすしていて、最後の戦いのあともぼろぼろしていて、よっぽど感激屋さんなのね、でもジャベールが死んだところでは泣かないだろうなと思っていたら・・・犠牲者たちのところ(ジャベールの自殺の直後「♪見たかね、死んでたが」のところね)で口に手をあてているので、あくび?と思って何気に注意していたら、何と、嗚咽を必死でこらえていたのでした!ジャベールが死んでそこまで泣く!誰のファンというより、レミという作品がすごく好きみたいで、隣で泣かずに見ていた村井さんファンとしては、立つ瀬がないような。「♪これでいいのか〜」という気分になりましたです・・・


◆2月21日ソワレ(千秋楽)

やはり大楽です。空気が濃い。熱い(&暑い)。幕が上がった時のどおーっとおこった拍手に「終わりなんだな〜」と思いました。仮出獄もぞくぞくきました。独白も力がこもっていて、やっぱり鹿賀さんの独白はいいなと思いました。

今回はあちこちで鳥肌が立って大変でした。一日の終わりにもかなりきました。とてもレミらしくてパワーのあるシーンです。夢破れても切なくて特に最後のフレーズがたまらなかったです。

裁き。独白と並ぶバルジャンの葛藤を表したシーン。すごいです。語彙のなさが恨めしい。

バルジャンが病院に行くと言って去ったあと、村井さん、盆が回って下手に移動していきますが、今日は顎に手をあてていましたね(前もやっていたかな)。まんだむ。

鹿賀・村井対決も見納め。やっぱりこの二人ですよね。「♪頼む3日の猶予を」の時の村井さんの「ふん」という表情。たまりません。もうこんな息のあった対決は見られないだろうな。

宿屋。中山酔っ払いは時計に息を吹き掛けて磨いていたのがかわいい。

乾セカンドトラベラー、高野さんにお金を渡す時に指で何人だか、何枚だかサインを送っていましたが、肉眼だったので今一つよくわからなかったですね。高野さんのテーブル、今日はちゃんと受け取っていました。

林さんは中山さんに取られたお酒の瓶に指が入って抜けなくなって、盆が回る時に中山さんに引っ張ってもらっていました(確か抜けたと思った)。

ガブは輝美さん。かわいいですよね。

今日のバベ様。最後に乾バベ様だ。やった。初登場シーンで、少年達のすれ違う時、にっこり微笑まれるのは仲良しということなのかな?コゼットを襲う前も少年からチラシでしつこく叩かれていても、怒るそぶりも見せずにうまくかわしていたり。

そういえばアンジョとマリウスが登場した時、バベが上手の装置の右側に立っていてびっくり。前からこんなところにいたっけ?そのあと「♪みんな気をつけろ」でテナ一味がまた並んで入ってくるのですが。

石井マリウスはエポに「♪その髪好きだわ」を言われた時「♪なんだよ」という言い方が怒っていますよね。他のマリウスは普通に話しているのに。どっちにしても「わかってないのね」なんですね。面白い。

ジャベールの介入。恐い。この時のバベは客席に背中を向けて寝転がっていました。スターズ。やっぱり、ひいき目ぬきでも私は大楽のベストワンは村井さんだと思ってしまいました。ホントに目が離せなかった。つきささりました。

岡アンジョ。今日、唇が気になってしまった。ピンク色してます。いいのか〜?もしかして岡さん、血色が悪かったのかな。そういう感じではなかったけれど。

高野クールフェラック。ビラを投げない時もあるんですね。あまりチェックしてなかったけど。

ピープルズソング。旗をみんなでリレーにしていくのって、とても重要なんだと今になってあらためて思いました。みんなの心が一つになっていく大事なシーンですよね。けっこうじーんときました。

今日のtohkoはすごくよかった。可憐で純粋で。心がこもっているのを実感。

関係ないけど、休憩の時国際ビルのトイレまで遠征したら、普段着の徳井さんが通路をぐるっと駆けていってかわいかったです。

オン・マイ・オウン。なんだか言葉に出来ない。せつなさ爆発。圧倒的なものすごい拍手。恵みの雨でエポが死んだ直後の石井マリウスのぽっかりとした表情、哀しみじゃなくて固まっているような感じで、緊迫感があってよかった。

彼を返して。初めて聞いた時の感動を思い出しながら、聞いていてじわじわきていました。

最後の戦いのあと、バリケードに戻ってくるジャベール。鹿賀さんが下水道に消えて村井さんが現れるまで間がありましたね。

下水道。死体ってジョリですけど、歯の治療に金を使ってあるということはけっこう裕福だったのですね。

自殺。ほつれ髪、カンペキ。また一昨年みたいに照明がつかなかったらどうしようと一瞬心配しましたが大丈夫でした。ちょっとお声がお疲れぎみでしたが、力いっぱい死んで下さいました。

カフェソングのあとのtohkoがすごいと思いました。あまりチェック入れていないシーンだったりするのですが、コゼットのマリウスを気遣う心情がストレートに伝わってきて、このシーンで泣いたのは初めてでした。「旅立つ時が来た」バルジャン。あんないい子を託して去らなきゃいけないなんて、つらいよね。

結婚式。岡給仕チェック。森さんの転ぶところはリピーターが多いせいかあまり受けなかったけど、岡、西村給仕が助け起こそうとして同時によろめいていたのが笑いをとっていました。

あまり中山オカマ紳士と接触がないのでつまんないと思っていたのですが、「そうでさ、あっしもひでえ目にあったぜ」で下手に給仕が二人で立っていた時、なぜか岡さんが首を左右にふるような感じで、浮かれているような落ち着きがない様子だったんですよね。そしたらマリウスが投げたお金が1枚下手の方に飛んでいて、西村給仕がさっとそれをくすねて(笑いが起きた)、宴会乞食の時に上手で隣に立っていた岡さんにさっと手渡していました。

岡さんはそれを手袋のなかにささっと隠したように見えました。ああ、交渉成立って、給仕同士でもありなんだ。というより、岡さんと西村さんの組み合わせの時に成立するんだと思いました(しまった、岡、西村両給仕の時をもっとチェックしておくんだった)。

エピローグ。たいていバルジャンの心情を思って泣くんですけど、今日は初めてコゼットに感情移入して泣きました。

カーテンコール。鹿賀さんが出てくる時、立ち止まって一瞬村井さんと見つめあって(やっぱり敵同士だから)笑いがおきました。

終演後鹿賀さんのお言葉がありました。「冬の公演でいろいろありました。風邪ひいたり…下○したり」のあと、隣にいた村井さんに「そういうこと言うか?」という感じでこづかれていました。また、村井さんはスターズの時に以前、指揮者さんが体調不良で歌の途中で引っ込んでしまった話をされて、指揮者さんに向かって指を組み合わせて「ダメダメ」のポーズをされていました。

マチネのキャストの方々も最後には舞台に上がって、挨拶をして下さいました。安達祐実はセンター5列目くらいにいて、ひっぱりあげられていました。しっかりお花ゲットしてました。

何度もアンコールの拍手が起きるので、しまいにシャツ姿の村井ジャベールがコゼットの垂れ幕の向こうから打ち上げ用のテーブルを鹿賀さんと出してきて、上にのっていたポリエチレンのようなコップをいくつか下に落として、一生懸命拾っていらっしゃいました。そして「さあ、打ち上げがあるから帰った帰った」と言わんばかりに手をふられるので、観客一同納得して終わりました。

なんか、一昨年の山口楽でも観客が帰らないので、シャツ姿に壮健備茶のカンを持った村井さんが「もう終わりだよ」と言って、皆納得して帰ったのを思い出しました。村井さんが仕切ってらっしゃるのかな?

次のレミにもしも村井さんがお出にならないとしたら、村井さんのジャベールも伝説になってしまったことになります。よいお仕事を見せて下さってありがとうございますという感謝と同時に、言葉にならない痛みと哀しみでいっぱいです。

お疲れさまでした。

一人でも多くの人の心に村井さんのジャベールが輝いていますように。

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